茨城県水戸市にあるてんかんだけを診療しているクリニックです

てんかんのお薬について

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てんかんのお薬について

お薬の副作用について

 副作用について、たとえ話でご説明いたします。
 道路を歩いていると交通事故にあう危険がありますよね。しかし、道路を歩くことの危険性を知っていても、道路を避けて生きていくことはできません。道路を避けては、買い物にも学校にも行くことができません。
 同様に、お薬を避けていては、発作をおさえ何も支障なく生活するという目標が達成できません。
 交通事故を予防するためにはどうすればいいでしょうか。信号をよく見て、交通規則を守ればよいのです。ルールを守ることで事故を予防します。
 では、薬の副作用を防ぐにはどうすればよいでしょうか。もしも変わったことがあった時はすぐに医師に相談するとよいと思います。それから、3か月に1回、定期的に血液・尿検査を行って、副作用の有無を調べるとよいと思います。
 副作用がみつかったときは、てんかんのほかの薬に変更します。

お薬にはどんな副作用がありますか

飲みはじめの頃に出る副作用としては、眠気、ふらつきなどがあります。これは少量のお薬から始めることで、たいていは回避することができます。また、初め少し眠気があっても、服用を続けると1週間ほどで慣れて、眠気がなくなってきます。
 たまに、薬が体質的に合わなくて、服用開始1週間~3か月以内に皮膚に発疹の出ることがあります。薬疹といいます。薬疹が出たら、すぐにその薬の服用を中止します。中止後数日でほとんどの場合発疹はおさまります。
 長期的な副作用としては、肝臓や腎臓などの機能の落ちてくることがありえます。これは血液検査を定期的に行い経過をみていきます。

飲み忘れると薬の効果は低下します!

 飲み忘れると薬の効果は低下します!薬は、体にとっては異物であり、肝臓や腎臓が代謝するので、少しずつ体の外に出されてしまいます。
 従って、薬の効果を保つには、毎日服用して、血液中の薬の濃度を保つ必要があります。
 薬を忘れると、その後数時間から数日かけて、血液中の薬の濃度が低くなり、発作が起こりやすくなります。効果的に発作をおさえるには、薬を忘れないことがとても大事です。

飲み忘れを防ぐには

飲み忘れを防ぐには薬局や百円ショップで購入できるお薬ボックスやお薬カレンダーを使って、服薬管理をするとよいでしょう。たいていは食後服用ですので、食卓の近くにこれらのボックスや薬カレンダーを置いておくとよいと思います。
 スマホのアラームで服薬のリマインドをするのもよい手です。また、服薬管理のアプリもいろいろと出ていますので、スマホに入れて使ってみてもよいでしょう。

お薬の保存法

直射日光の当たらない、涼しい場所で保管するようにしてください。

お薬の包装シート

薬はくれぐれもシートごと飲みこまないように気を付けてください。まさか!と思うかもしれませんが、あわてていると本当にシートごと口にいれることがあります。のどの奥や食道にシートがひっかかると大手術になります。ご注意ください。

処方内容証明書について

処方内容証明書は、現在飲んでいるお薬の名前と量、飲み方を書いた証明書です。処方内容が変わるたびに発行しています。
 この証明書をお財布にいれておくと以下のような使い方ができますので便利です(ちなみにお薬手帳も、以下のような時、同じように使うことができます)。
・ほかの科を受診したとき、先生に薬の内容をお伝えするのに使えます。
・救急病院を受診したとき、救急の先生に薬の内容をお伝えするのに使えます。
・災害時、電車やバスが止まって当院を受診できない時は、近くの病院を受診し、処方内容証明書で薬の内容をお伝えしてください。災害時という非常事態であればお薬を処方してくださいます。

TEL 029-231-0534

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